陰部のホワイトニング

こんにちは。
みかこクリニック院長の髙木美香子です。
私がご質問にお答えしていきます。

小陰唇の黒ずみが気になっています。
黒ずみを薄くすることはできますか?

はい、できます。
複合レーザー機器『フォトナ』によるホワイトニングが可能です。

ここでは、フォトナのエルビウムヤグレーザーを用いた、
『小陰唇のホワイトニング』をご紹介します。

この方法は、フォトナのエルビウムヤグレーザーで、小陰唇の粘膜を一度削り(一皮めくり)、粘膜の再生を図る過程で小陰唇の粘膜の色と質感を改善させるという施術です。

以下では、
貴重なモニター症例写真をご紹介します。

デリケートな部分の写真ですので、画像には少しフィルターをかけた上で、ぼかしを入れていますが、施術前後の色や質感の変化はお分かりいただけると思います。

施術の症例紹介【目次】
(クリックすると各症例にとびます)

(1)モニター患者様A様

(2)モニター患者様B様

(3)モニター患者様C様(タイトニングを同時施術)

(4)モニター患者様D様

なお、みかこクリニックでカウンセリングを受けられる際には、ぼかしのない鮮明な画像をご覧いただけます。

施術の症例紹介(1)

ではまず、症例①のA様です。
結果からご覧ください。

今回のモニター患者様のケースでは、
完治までに約3週間を要しました。

3週間の経過もご覧ください。

完治までの約3週間という期間ですが、これは経過としては長い方です。

通常は約2週間で完全に粘膜が再生して治ります。

今回のモニター患者様が3週間かかった理由ですが、

実は今回の施術では、下の写真の赤い矢印の部分のボリュームを減らす目的で、この部分のみ、わざと深く削ってあります。

このため、完全に治るのに3週間が必要となりました。

ですが、その効果で、向かって右側の小陰唇のボリュームが減り、左右差が目立たなくなっていることがお分かりいただけると思います。

施術の症例紹介(2)

続いて、症例②のB様です。

B様は、小陰唇がもともと小さいので、黒ずんでいる部分を切除すると小陰唇がほとんど無くなってしまう可能性があります。

このように小陰唇が小さい患者様は、フォトナのエルビウムヤグレーザーによるホワイトニングがとてもよい適応となります。

B様の経過写真をご覧ください。

閉じた状態の写真もご覧ください。

粘膜の色調と質感の変化を、ぼかしなしでご覧ください。

レーザー照射による皮むけが完全に治癒するまでに、約2週間を要しましたが、ピンク色の新しい粘膜が再生され、非常に綺麗な色調と質感に生まれ変わっています。

大きさも若干縮んでいることがお分かりいただけると思います。

B様は、施術後どのような素材でどのように処置をすると楽に過ごせるか、いろいろと実験・研究をしてくださり、その貴重な研究結果を私たちに詳しく教えてくださいました。

現在では、その教えていただいた方法を基にした施術後の処置の方法を他の患者様にもお勧めしています。

施術の症例紹介(3)

つづいて症例③のC様をご紹介します。

C様は、「小陰唇の黒ずみ」の改善と併せて、「尿漏れ」「お湯漏れ」の改善もご希望された患者様です。

皆様の中にも、加齢や出産により、尿漏れや入浴後に膣からお湯が漏れるといった経験をお持ちの方もいらっしゃると思います。

私のクリニックでは、女性器や尿漏れなどに関する治療を『美容婦人科治療』とカテゴライズして、女性特有のお悩みにも最大限お応えできるように努めています。

ご紹介するC様ですが、出産を3回経験されていて、3回目の会陰切開は緊急の事情があって縫合ができなかったそうです。

診察してみると、肉眼的にも膣の開きと小陰唇の黒ずみが見られました。ご本人は小陰唇が大きいと思われていたようですが、実際には13ミリ程度で切除するほどではないと思われました。

このように、小陰唇が特に大きいわけではなく、黒ずみが気になる場合には、レーザーによるホワイトニングがよい適応となります。

そこで、複合レーザー機器『フォトナ』のインティマレーザーを使用して、

・『Uタイトニング』(尿漏れ治療+膣の引き締め)、
・『Vタイトニング』(膣の引き締め)
・『小陰唇のホワイトニング』


の3つの照射を同時に行いまいした。

その経過の写真をご覧ください。

小陰唇は約2週間で治癒(上皮化)しました。

小陰唇は色調が明るくなり、かつ、やや縮小しています。ご覧いただいた写真は、4週間後の再診時のものですが、膣の開きもやや改善していることがお分かりいただけるでしょうか。

4週間後の再診時にお聞きすると、尿漏れもお湯漏れも改善傾向とのことで、その再診の日に2回目の『Uタイトニング』(尿漏れ治療+膣の引き締め)を受けてくださいました。

なお、2回目の施術は約1か月後に行うのをお勧めしています。

2回目の施術のあとですが、症状の改善が十分であれば、約半年から1年後にメンテナンスの施術を継続することをお勧めしています。

施術の症例紹介(4)

つづいて症例④のD様をご紹介します。

D様からは、「小陰唇の黒ずみ」の改善に加えて、「小陰唇をやや小さくしたい」とのご希望がありました。

また、「副皮も少し小さくしたい」とのことでしたので、副皮にも照射しました。

その結果の写真をご覧ください。

黒ずみが改善し、大きさも2~3割は縮小しているのではないかと思います。

途中経過についてもご紹介します。

今回は副皮にもしっかりと照射したので、通常よりも治癒までの時間が長くかかってしまいました。

小陰唇は約2週間で上皮化が完了して治癒しています。

副皮は赤い線で囲んだ部分が治るまでに約5週間を要しました。赤い部分で囲った部位は反対側に比べて大きかったため、やや深く削ったことが原因だと思います。

粘膜である小陰唇に対し、副皮は皮膚であるために、深く削れば治癒までに時間がかかることが分かります。

ただ、傷は綺麗に治っており、傷跡は全く分からないこと、副皮の大きさも期待通りに小さくなったことから、患者様には結果にご満足いただけたようです。

今回は患者様のご希望もあって副皮にもしっかりと照射をしましたが、必要がなければ、副皮への照射は行わない方が経過は楽だと言えます。

今回ご紹介した患者様には、経過をしっかりと見せていただいただけでなく、自己処置に関する貴重な情報もたくさんいただきました。このような患者様からの生の声のフィードバックが、次の患者様により良い治療を提供できる大きな力になります。モニターになってくださった患者様には改めて感謝を申し上げます。

貴重な症例写真をご覧いただきましたが、いかがでしたか。

小陰唇の色(黒ずみ)に悩まれている方は多いと思います。

通常、その改善には手術を勧められることが多いのですが、手術以外でも小陰唇の色調を改善させる手段があることがお分かりいただけたのではないでしょうか。

特に、小陰唇が小さくてこれ以上切除する組織がないという方には、最適な方法だと言えます。

また、フォトナによるホワイトニングでは、エルビウムヤグレーザーの熱によって組織が縮むタイトニング効果もありますので、小陰唇が2割程度縮小する印象があります。

ですので、小陰唇がそこまで大きくないけど、ほんの少し小さくして、色調と質感を改善させたいという方にも、とてもよい方法だと言えます。

髙木美香子
みかこクリニック 院長(形成外科専門医)
愛知県一宮市の美容クリニック「みかこクリニック」の院長をしています。形成外科医・美容外科医として20年余りの経験をもとに、患者様おひとりおひとりのご納得のいくゴールに向かって、患者様と共に日々走り続けています。クリニック選びの大切な判断材料として、美容医療の情報発信にも努めています。amebaブログでも日々最新情報を更新していますので、ぜひご覧ください。

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